1万km~2万kmまたはおおよそ1年って本当?
BMWに限らずクルマのメンテナンスの王道は、エンジンオイル交換です。メーカーの公称の交換サイクルは、なんと「1万km~2万kmまたはおおよそ1年」とかなり長いサイクルです。コレって本当?メーカーが言っているので正しいの?と交換サイクルに迷いました。果たして実際はどうなんでしょうか?
結論から申し上げますと、ターボ車の場合、長くても5000kmまたは、半年で交換するようにしましょう。では、なぜメーカーは、長期サイクルを謳っているのでしょうか?
その答えは、あくまでも最長という意味で、エンジンが壊れないレベルでの話なのです。では、なぜそのようなことをいうのか?これは、環境問題が深く関わっています。欧州の環境基準は世界でトップレベルです。
ですので、なるべく廃油を発生させないという意味で余裕をあまり持たせず結果、エンジンが壊れないレベルというわけです。
もうひとつの要因としてオイル性能の向上とエンジン加工技術の向上したいう2点が考えられますが、エンジン性能の高性能化でそれらは打ち消されてしまいます。
直噴エンジンとオイルの関係
現在販売されているBMWは、すべて直噴エンジンです。この直噴エンジンがさらにオイル交換頻度を必要とします。
こちらの記事で述べたように直噴エンジンには、メリット・デメリットがあります。そのなかでも問題になるのがシリンダー内部にカーボンが溜まりやすくなるという点です。
それを洗浄するためにエンジンオイルは、今ままで以上に負担がかかり交換をおろそかにするとエンジンオイルの洗浄作用成分によってたちまち汚れてシまします。
このような状況で、交換サイクルが「1万km~2万kmまたはおおよそ1年って本当?」と言われても?となりますね。
エンジンフォーリングを常にいい状態に保つには、今も昔もオイル交換サイクルは一定の期間で定期的にきちんと行うことが必要という王道という話でした。