クルマに使われるボルト・ナットとは
メンテナンス等をしていると「ボルトやナット失くした」「ネジ山・頭を破損した」という経験をした方はいるのではないでしょうか?
すぐに必要なものであれば同じサイズのものがホームセンターで売られいるのでそれを使えばいいと考えがちです。
しかし、自動車の使われているボルトやナットは、ホームセンターで売られているものとは全く別物でです。特に足回りやエンジンに使われるボルトについては、規格で決められた強度と粘りにあるものが使われおり、安易に代用品をホームセンターで購入することは思わぬ事故につながる場合があります。
誤ったボルト使うとボルト自体が折れてしまったり、簡単にナットが緩んでしまい非常に危険な状態になります。
また、ボルトのなかにはボルト自体が規定のトルクで伸び切った状態で強度を確保するような再利用不可のボルトも存在します。ナットについても同様に緩み防止のため再利用不可のものがあります。見た目では区別がつきにくいですが、そのようなボルトやナットは整備マニュアルを見ると「再利用不可」と記載があります。
それでは、ボルト・ナットはどこで購入すればいいのでしょうか?
強度区分に沿ったボルト・ナット
最も安全なボルト・ナットは、純正部品ということになります。純正部品となると価格は高くなります。数百円/1本のものから専用ボルトとなると数千円/1本くらいするものもあります。しかし最も安心して使用することができます。
純正部品以外で探そうとすると、ボルト・ナットの強度区分に沿ったものを購入するようにします。ボルトの頭に8.8Tや10.9Tなど強度区分の記載があります。それらは、一般的に8Tボルト、11Tボルトと呼ばれます。
しかしながら純正部品以外で探そうと思うと1個単位での販売は高価であったり、最低ロット数、何個からという形態で販売されていることがもあります。また、送料を考えると純正部品より高額ななってしまう場合もあるので、純正部品の価格を考慮して購入するようにしましょう。
ほかでは、ステンレスボルトもNGです。なぜなら強度に関することはもちろんのこと、ボルト・ナットの接触場所が電食によって錆てしまうからです。
部品を購入する場合には、その部品を固定しているボルトナットもや周辺を分解するときに必要なボルトナットも考慮し、必要に応じて同時に交換するようにしましょう。