LLCは希釈して使う
LLCとは、ロングライフクーラント、つまりは冷却水、昔の呼び名では、不凍液です。
名前の通りエンジンを冷却する液ですが、それ以外にも役割があります。
真水は、個体になると容積が増えます。仮にラジエターに真水を入れておくと冬にラジエター内部で凍ったときに内部で破裂して部品を破損させてしまいます。そのようにならないようにLLCは、マイナス数十度でも凍らずラジエター、エンジンを保護します。
凍結温度の設定は、LLCの濃度で調整します。地域にもよりますが、通常30%~60%の範囲でLLCの濃度を調整します。交換の際は、車種にもよりますが、全量は抜けずエンジン内部に50%程度LLCが残りますので、抜けた分を30%〜60%の濃度のLLCをを入れてあげれば、上記の数値内となります。
全量を交換したい場合は、また別の機会で記事します。
また、LLCの成分には防腐剤が入っており腐食しにくい液体です。通常、水は腐りますがLLCは腐りにくくLLCの腐食でラジエター内部、エンジン内部などを保護する役割ももっています。
もしLLCが減っていて原因がわからない場合は、とりあえず水を入れておきます。水と言ってもコンビニで売っている水や井戸水はNGです。これらを入れた場合、ラジエター内部、エンジン内部が錆びてしまいます。必ず水道水を使うようにします。
極端にLLCが減っている場合は、漏れ等の疑いがありますので早めに整備工場で点検を受けて必要に応じて修理します。修理が遅れるとオーバーヒートによりエンジン破損に至るケースもあります。
LLCの交換時期と種類の選定
LLCの交換時期ですが、2年に一度つまりは車検毎に交換するようにします。LLCには、防腐剤も含まれていますが、経年劣化で徐々にその性能は薄れてきます。長期間放っておくと黒ずんだりして性能が低下してしまいます。また、古くなったLLCは、ラジエター内部、エンジン内部、パイプラインを汚す可能性もあります。
また、LLCにはいくつかの種類がありどれを入れていいのか迷ってしまいます。
しかしながら、BMWに入れるLLCは必ずBMW純正LLCを入れるようにします。
理由は、BMWのLLCはBMWのエンジン等を傷めにくい設計となっており、カー用品店やホームセンターで販売されているLLCとは似て異なるものです。
樹脂系パーツやガスケット類などもBMW純正LLCは、国産車用より傷めにくい成分となっていることのことです。また、LLCの色については、国産車用では赤or緑ですが、BMW純正LLCは青色です。
BMWのLLCは、日本では1.5L単位で販売されています。自身のクルマには何本買えばいいのか?と悩む方もいるのでは?
LLCの量は車種によって異なりますが、おおよそ12L前後。ですので2本購入して50%で希釈して半分を交換するという方法を2年毎行うようにすれは、ある程度キレイない状態が常に維持されるようになるのでおすすめです。
自身のクルマのLLCの交換歴がわからいという方は、一度交換して今後は定期メンテンナス項目にしておけば、なお安心です。