Classic BMWとは?
古いBMWは、現代のBMWとは違う趣がありとても魅力的なクルマです。しかしながら、年々部品供給が少なくなり生産完了していく部品が増えつつあります。
今回は、Classic BMWを維持するためにどのようなことをしてゆけばよいのか考えてみます。
まずは、「Classic BMWとはどの車種?と」なりますが、調べる方法としてRealOEMがもっとも簡単です。文字通りカテゴリーに「クラッシック」とされている車種になります。
2021年7月現在では、E39 〜2003年以前に生産された車種がClassic カテゴリーに分類されています。
基本的にBMWは生産完了後も長くに渡って純正部品を供給し続けてくれるので、とてもありがたいメーカーのひとつです。国産車では考えられないくらいの部品供給の長さで、生産完了から20年くらいまでは多くの純正部品を供給してくれます。
また、オプション品ですと10年くらいは、供給がある場合もあります。
しかしながら、それは徐々に減少していき、次第に走行に必要な主要パーツと消耗品以外は、生産完了品となってしまいます。
しかしながらClassic カテゴリーに分類されたからといって、維持できないとはなりません。今まで通りとはいきませんが、維持する上で少し工夫をすれば可能になります。それはなんでしょうか?
Classic BMWの部品を見つけつる方法
純正部品の生産が完了していても、OEM品や社外品がある可能性もあります。まれに海外部品ディーラーが純正部品を在庫していることもあります。※本当にまれですが…
また、OEM品や社外品がなく純正部品しかないような部品であったとしても、スペシャルオーダーして取り寄せられる場合もあります。しかしスペシャルオーダーになる確率は、通常よりもはるかに高く生産数も少ないので部品代も高額になります。納期については概ね1ヶ月前後、長ければ数ヶ月に及ぶ場合もあります。
アメリカの部品ディーラーに確認したところ、生産完了品ではないが入荷未定「No ETA」といわれるなんともあいまいなスペシャルオーダー品もあります。平均入荷時期は、2〜3ヶ月、ものによってはもっとかかるとのことです。※待っているうちに生産完了になってしまう場合もあります。
しかし根気よく待てば入手可能の場合も多いので国産車の旧車に比べれば、はるかに恵まれているといえるでしょう。
また、海外で部品を入手される際に気をつけなければならないことは、日本の保安基準を満たしている部品かどうかという問題があります。入念に調べて確認する必要があります。
日本に流通していない部品は、海外に目を向けてみると以外に見つかる可能性があります。しかしそればその国の法律に基づいた仕様になっているため、その部品が物理的に取り付け可能か?日本の法定基準に問題がないかなどは、十分に調べる必要があります。
なかにはさんざんお金と手間をかけても見つからない部品もあります。そんなときは、ちょっと考えて他車種部品の流用や加工などで取り付けできるかもしません。そしてそれにはちょっとした工夫が必要になるかもしれません。
弊社では取り扱いはしておりませんが、中古部品をオーバーホールして使ったり、海外仕様のものを日本仕様に改造したり、他車種の流用などと方法はいくらでもあります。実際、海外ではそのような方法で維持されている方は多く存在します。
古いBMWの維持は、可能か不可能かを聞かれれば、可能ではないでしょうか。費やした手間の分だけ愛着が湧き、いつしかなくてはならない世界に一台の自身の愛車なっていくのです!