電気機器はそれぞれコンピューターが管理する
90年代後半からのBMWを中心にした欧州車の電気系は、それぞれの機器を制御するコンピューター(以下、モジュール)が搭載させており、そのモジュールが故障することによってトラブルが発生するケースが多いです。
原因の多くは、時間経過における電子部品の経年劣化によりモジュール自体に不具合を発生させて機器に動作不良を発生させます。
具体的には、
- ライト系
- 故障診断系
- エアコン系
- リレー制御系
- エンジン制御系
- メーター系
など、車種によって様々です。
これらが故障すると、それぞれの本体が故障していなくても機器が動作不良を起こして原因を特定するのに多くの時間とコストがかかります。
ODBIIが搭載されている車両では、ダイアグノーシス診断機の診断結果によってすぐに原因が特定できるケースもありますが、場合によっては特定が困難な場合がります。ODBのみの搭載車両ですとより原因特定が難しく見当違いの部品をいくつも交換してしまって高コストの修理なってしまう場合もあります。
経年劣化しやすい電子部品No.1は?
経年劣化しやすい電子部品のNo.1は、ズバリ、コンデンサーです。
不良モジュールのコンデンサーを新品交換の交換することによって不良機器の動作不良が解消する場合が多いです。また、モジュール内の半田クラックが発生している場合もあるので、それを解消すれば動作不良が解消する場合もあります。
修理方法としは、動作不良を起こしている機器のモジュールを取り出しモジュール内部の基盤を確認します。コンデンサーを探します。
コンデンサーには、静電容量と耐圧電圧の数値が必ず記載されていますので、同数値のコンデンサーを手配します。手配は、秋葉原の千石電商や秋月電子通商でほどんど入手できます。
そして該当のコンデンサーご自身でハンダゴテを使って交換します。
費用は、うまくいけば数百円から1,000円くらいで修理は完了します。
まれに、基盤内部で何らかのショートやハンダ割れしている場合もありますので、コンデンサー不具合に起因しているとは一概に故障の原因とは断定できません。
モジュール本体の新品部品は、数万から10万円以上するものがほとんどです。のでご自身でできる自信のある方であれば、修理できるのではないでしょうか?
ただ、この方法は失敗のリスクを伴いますのであくまでも完全自己責任に作業をお願いします。