ブレーキフルードの劣化
ブレーキパッドの交換時期は、摩耗でわかりますがブレーキフルードの交換時期は、サブタンクのブレーキフルードの色がまっ茶色になってはじめて「交換しないと!」と思う方も多いのでは?
車検毎に交換していれば問題ないのですが、普段はなかなかそこまで目がいかないのが現状です。また、車検時に量に問題がなければ、フルードを交換しないところもあります。
通常、ブレーキフルードの交換サイクルは、2年毎です。交換の理由は、ブレーキフルードは時間とともに空気中の水分の吸って徐々に劣化して、交換を長く怠ると色も茶褐色に変色します。
ブレーキフルードの色がそのようになっているのであれば、本来の性能が著しく低下しているので即交換をするようにしましょう。
また、下り坂道を多く走ったことやブレーキの多用によるフルードの劣化や気泡が入る場合もあるので、そのような道路状況が日常の普段遣いで多いようであれば1年毎に点検することが得策です。
BMWのブレーキフルードは、DOT4規格です。車種によってもっと高性能のものが必要な場合もありますので、確認が必要です。注意点として規格の違うものを混ぜて使用することはNGです。また、量は1リットルもあれば十分です。
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ブレーキ警告灯が点灯した場合とその対策
ブレーキ警告灯の意味するところは、ズバリブレーキフルード量の減少、正確にいうとブレーキフルードリザーバータンク内の液面低下です。リザーバータンク内のフルード量が減少すれば「継ぎ足しすればいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかしそれは、間違いです。
ブレーキフルードは、基本的に減りません。リザーバータンク内のセンサーがブレーキフルードの量の減少をブレーキ警告灯で教えてくれる訳ですが、そこにある大きな意味は、ブレーキフルードの漏れ、または、ブレーキパッドの摩耗による液面の低下による警告です。
前者のブレーキフルードの漏れは一大事です。漏れ箇所を特定して即刻修理が必要です。
しかしもっと恐ろしいことは、後者の場当たり的な対応です。警告灯が点灯しブレーキ液面が低下しているところに継ぎ足しをし続ければ、警告灯は消灯します。
本来は、ブレーキ液面の低下は、ブレーキパッドの摩耗によって発生します。この意味を理解せず、ブレーキの継ぎ足しを繰り返すとブレーキパッドがなくなってしまい、最後にはブレーキペダルがクラッチのようになんの抵抗もなくなり、ブレーキが一切効かなくなります。
そのようなことがないようにBMWの全車種には、パッドセンサーがついていますがセンサー自体は、前後に片側ひとつずつしかありません。パッドセンサーのない方のパッドの著しい摩耗は、その警告がでないのです。
オイル類については、普段から気をつけて定期的に交換しますが、ブレーキフルードについては、日常的な意識薄れがちです。この記事を見て気になった方は、次回クルマに乗られるとき一度、ボンネットを開けて確認してみてはいかがでしょうか?