中国の自動車部品事情
皆さん御存知の通り、中国は自動車部品に限らずコピー天国です。
エンブレムや内装部品など直接走行や車検に影響のないものなら大きな問題はないかもしれません。
しかし安全性に関わるコピー部品は大きな問題があります。そして粗悪な部品によって事故が引き起こされる場合も少なくありません。
少し古いデータですが、中国自動車工業協会が出した2013年の統計によると車両事故の原因の7割が自動車部品の質に起因するものであるとして、事故車の56%にコピー部品や粗悪部品が搭載されていたと公表しています。
また、最も注意すべき点はOEMメーカーがコピーされ市場より安く販売されていることがあります。なかでもBOCSH、NGK、MOMO、LEMFORDERなどが有名です。
そしてこれらの多くは、どれも安全に走行上に重要な部品であり、スパークプラグが不良であれば最悪エンジンブロー、電装系に問題があれば車両火災、操舵や走行性能に問題があれば操縦不能に陥る可能性もあります。
そのためBOCSHでは、新たな偽造防止技術を発表しました。
https://www.bosch-digital.com/wp-content/uploads/20190705_flyer_secureproductfingerprint_jp.pdf
コピー品の多くは、本物のメーカー名が使われ市場価格よりかなり安い価格で販売されています。ネットオークション、フリマサイトに散見され、販売者がわからないような場所で流通されていると思われます。
また、最近流通しているものなかには、自動車メーカーの純正部品の偽物が存在も確認されているようです。
なかには、販売業者自身も騙されてしまい市場に流通したり、それらを購入した整備工場で修理車両に取り付けられてしまったります。
それでは、偽物をどのように見分ければよいのでしょうか?
偽物部品の見分け方
最も重要なことは、信頼できる販売店から購入することをおすすめします。
ネットで購入する場合には、
- 該当の商品が他の販売店の同じ商品と比較して著しく安くないか
- 販売店が自動車部品の老舗で知識があるかどうか
- 他に販売している部品に不自然さはないか
- 匿名販売されていないか
など、ご自身で注意できる箇所は事前に確認しておきましょう。
自動車部品は、基本的に一度取り付けてしまうと使用品になってしまうため原則返品不可です。
iPARTZでは、基本的にメーカーと直接取り引きのあるディーラーで販売されている部品をご提案しています。